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妻と私の運命を感じた話 2

カテゴリ: 寝取られ&寝取らせ
結局その日は、情け無い事に仕事にも行けずに寝込んでしまいましたが、夜になってチャイムが鳴り、玄関を開けると妻が立っていました。
「何処に行っていた!」
「勝手をしてごめんなさい。独りで考えたくて」
「何処に泊まった!」
「ホテルに」
「近藤と泊まったのか?」
「違います」
気が付くと、初めて妻に手を上げてしまっていました。
妻の頬は見る見る赤くなり、自分でやっておきながら私自身可也のショックを受けてしまい、暴ヘを振るった情けない自分を誤魔化す為に、声は大きくなってしまいます。
「美雪の言う事は、もう何も信用出来ない。この間の旅行は誰と何処に行ったのか言ってみろ!」
「ごめんなさい。言えませんでした。いつか知られると思っていても、知られれば離婚されると思うと言えませんでした」
妻は友達に口止めをしていませんでした。
おそらく、自分がその様な裏切り行為をしているとは、親友にも言えなかったのでしょう。
しかしそれでは、いくら私が今まで彼女達に直接連絡を取る事はなかったと言っても、ばれる可能性は有ります。
そう考えると、妻はその様な危険を犯してまで、彼と旅行に行きたかった事になります。
もっと悪く考えると、ばれたらばれたで良いと思って行った可能性もあるのです。
「離婚だ!」
私は妻を突き飛ばすと、勢いよくドアを閉めました。
妻はずっとドアの向こうで泣いていましたが、暫らくして泣き声が聞こえなくなったので様子を見てみると、着替えの入った大き目のバッグだけが残されていて、妻の姿は何処にもありません。
私は離れていく妻が心配ですぐにでも探し回りたいのですが、惨めになっていく自分が嫌でそれも出来ずに、強がって自分を誤魔化しながら朝を迎えました。
幸いこの日は土曜だった為に仕事は休みだったのですが、仮に平日だったとしても仕事が出切る状態ではありません。
それどころか何もする気力が無く、息をしている事さえ辛いのです。
「美雪さんに頼まれて来ました」
昼過ぎにやって来た近藤は、勝ち誇ったように笑みまで浮かべています。
「美雪はお前の所に泊まったのか?」
「はい。ただ誤解しないで下さい。私は暴力に脅える美雪さんを匿っているだけで、何もしていません。不貞行為は一切していません」
「その前に2人で旅行にまで行っていて、今更何を言っている」
「確かに旅行に行きましたが、ホテルの部屋は2部屋とりました。一緒に食事もしましたがそれはホテルのレストランで、夜は別々の部屋で寝ました。逆にお聞きしたいのですが、そこまで美雪さんを信用出来ないのですか?」
近藤は自分の行為を棚に上げ、夫婦の信頼関係の無さを責めてきます。
「俺も少しは勉強した。男女が2人だけで密室に数時間いれば、不貞行為とみなされても仕方が無いらしいな」
しかし近藤は、お互いの部屋には一歩も入っていないと言って認めません。
「友達なので一緒に旅行に行った。しかし同姓ではないので部屋は別にとった。
それのどこが不貞行為です?別々に部屋を取った事はホテルに確かめてもらえば分かるし、同じ部屋に居たと言うなら、写真家何か証拠が要ります。第一私達はそのような行為はしていないので、訴えると言うのなら受けて立ちます。今回も私は、ご主人のDVから美雪さんを保護しているだけですから、慰謝料など発生するはずは有りません。それにしても女性に暴力を振るうなんて、最低な男ですね」
更に近藤は、今回妻が泊まった事で仮に不貞行為と見られたとしても、暴力まで振るっていたので既に夫婦は破綻していたと見るのが相当で、請求されても支払う義務は無いと付け加えました。
「今回のはDVなんかじゃない。常習的に暴力を振るっていた訳では無い」
「すぐに暴力を振るう男は、みんなそう言いますよ。これは立派な離婚事由だし、当然慰謝料の対象にもなる」
前回会った時もそうでしたが、私から慰謝料の話など一切していないのに、近藤は異様に気にしているように感じました。
それどころか、今回は私から妻に慰謝料まで払わせようとしています。
何故か近藤は絶えずお金に拘っているように感じましたが、今の私はそれどころでは有りません。
「美雪はどうしている?」
「朝まで眠れなかったので、今頃は疲れて眠っていると思います。ああ、誤解しないで下さい。変な意味では有りませんから」
近藤はわざと意味有り気な言い方をして、更に私を揺さ振ってきます。
「今すぐ美雪に帰って来るように言え」
「それは出来ません。美雪さんは暴力に脅えているので、暫らく私が預かります。それが駄目なら、警察に保護をお願いするしかありません。今回お邪魔したのは、これを頼まれただけですから」
近藤に手渡された物は、すでに妻の欄には署名されている離婚届でした。
「何だ、これは!」
「離婚届です」
「そんな事は分かっている」
「いい加減に美雪さんを解放してあげたら如何ですか?いくら未練があっても、片方の気持ちが離れたら夫婦は終わりです。昨日の夜叩き出されたばかりなのに、もう離婚届を持っている事に疑問を感じませんか?そうです。美雪さんはもっと前から、ご主人と別れたくて準備していたのです。私との事が離婚原因ではなくて、以前から離婚を考えていたのです」
私はこの様な時にも面子を気にしてしまい、妻を返してくれとは言えずにそのまま近藤を帰してしまいました。



私は妻を取り戻しに行きたいのですが行けません。
二人の前で、離婚はしないとか戻って来いとか、いかにも未練があるような事を言わなければならないのは、プライドが許さないのです。
何より妻に断られた時の事が怖く、近藤を愛しているから帰らないとでも言われたら、私は立ち直れないような気がします。
そのくせ、妻を諦める事など出来ない。
夜になると、妻と近藤が裸で抱き合っている姿ばかりが浮かんで眠れません。
こんな夜は早く明けて欲しいと願いましたが、朝になればなったで、今頃妻は裸のまま近藤の腕枕で眠っているかと思うと気が狂いそうです。
昼近くになり、ここ数日の睡眠不足も重なって精神的に限界を超えてしまった私は、妻の名前が書かれた離婚届をテーブルの上に広げて、強くペンを握り締めていました。
しかし、いざ書こうとすると、妻と出合った頃からの30年が思い出されて書く事が出来ません。
私は一時間近くも離婚届を見詰めていましたが、ようやく決心をして振るえる手で名前を書こうとした時、けたたましく電話が鳴ったので出ると、聞こえて来たのは近藤の声でした。
「書いて頂けましたか?離婚届は休日でも受け付けてもらえますから、今日にでも出して下さい」
「お前に何の関係が有る。これは俺達夫婦の問題だ」
「ところがそうでは無いのです。正式に離婚が決まり次第、私は美雪さんにプロポーズするつもりですから。まあプロポーズすると言っても形式的な事だけで、昨夜の甘えようを見ると、美雪さんの気持ちも決まっているようですが」
「どういう意味だ」
「そのままの意味ですよ。朝まで甘えられて、私もふらふらです」
私は近藤の裏の顔を見た思いでした。
妻の前では誠実な男を演じていますが、本当はその様な男ではありません。
「何度も言う様に、ご主人の暴力によって既に夫婦として破綻しているので、昨夜の事で慰謝料を請求しても無駄ですよ」
「そんな事を言うために、わざわざ電話してきたのか?」
「いいえ。美雪さんはご主人に可也脅えていて、もう会いたくないし話したくもないと言っているので、美雪さんの代理として財産分与と慰謝料の事で電話させて頂きました。まず財産分与はですが、これは美雪さんの当然の権利ですから、きちんとしてあげて下さい。それと、今までの暴力に対する慰謝料ですが」
「勝手な事を言うな。まだ離婚など決めてはいない」
「そうですか。前にも言った様に、例え夫婦でも気持ちまでは縛れませんよ。私は妻が他の男を好きになった時点で、潔く離婚を決めました」
妻の気持ちが離れたのに、まだ未練たっぷりな女々しい男だと言わんばかりです。
「仕方ないですね。それなら、美雪さんはお金も持たずに家を追い出されたので、すぐに当座の生活費だけでも振り込んでやって下さい。着の身着のままで出て来ましたから多めにお願いします。私達はもうすぐ夫婦になるのですから、お金の事など気にしないで良いと言ったのですが、着替えの服や下着などを買ってあげただけで凄く気にしているので明日にでもお願いします。振込先は」
妻の通帳はこの家にあるのでそうなのかも知れませんが、一方的に話す近藤が指定した振込先は自分の口座でした。
いかにも妻の為を思ってのような言い方ですが、やはり彼は明らかにお金に拘っています。
慰謝料、財産分与、生活費など、私に話す内容には必ずお金の話が出てきます。
近藤に対する不信感が更に募り、戦意を喪失していた私に気力が戻って、一度彼の事を調べてみる事にしました。
知人に紹介してもらった興信所は仕事が早く、翌日相談に行ってから2日後には私の知りたい事を全て調べ上げて報告書を持って来てくれましたが、その内容を見た私は愕然としてしまいます。
近藤は少し前に離婚が成立していましたが、離婚理由は奥さんの浮気ではなくて、彼の浮気が原因でした。
浮気相手は、部署は違えどやはり役所に勤めていた8歳年上の人妻で、彼女は浮気がご主人に知られてすぐに退職しています。
別れた奥さんも5歳年上な事から、近藤は年上の女性が好きなのでしょう。
その他にも、やはり近藤には借金が有り、借金の額までは分かりませんでしたが数社から借りているらしく、結構な金額だと思います。
その上別れた奥さんと浮気相手のご主人に対する慰謝料や、子供達への養育費も月々支払っていくことに決まったらしく、それで異常にお金に執着しているのでしょう。
私には近藤の考えている事が、少し分かるような気がしました。
この家にはローンも残っていますが、それでもお金に換算すればそこそこの金額にはなります。
他にも多少の預金や保険もあり、妻の取り分を使えば借金も返済出来るでしょう。
その他にも、妻と結婚すれば毎月妻の給料も入って来るので、月々の支払いは可也楽になります。
妻の事を好きなのは事実かも知れませんが、妻のお金を当てにしているのも確かだと思うと、例え妻の気持ちが私に無くなっていても、このまま別れる訳には行かなくなりました。



このままでは妻だけでなく、この家まで手放す事になり兼ねません。
次の日会社を早く出て近藤の住んでいる賃貸マンションに行くと、少しして妻と彼が帰って来ました。近藤は何か用があるのか、妻を車から降ろすとそのまま出掛けたので、妻の後を追って部屋まで行ってチャイムを鳴らすと、ドアの向こうに人の気配はしたのですが返事はありません。
「美雪、そこに居るのは分かっている。出て来ないのなら、今度は子供達と来る」
そう叫ぶと妻はようやくドアを開けたのですが、数日会わずにいただけないのに少しやつれて見えます。
「子供達には言わないで」
「ここまでしておいて何を言っている。とにかく、一度家に戻って話そう」
妻は急に大きな声を出して泣き出し、終には立っていられずにその場に座り込んでしまったので、私は妻の腕を掴んで立たせて、家に連れて帰ろうとしましたが動きません。
「ごめんなさい。私は帰れない。もうあなたの所には帰れないの」
妻の泣き叫ぶ声で隣の人がドアを開けて覗いていたので、私は引き摺るようにして車に押し込みましたが、やはり家に着くと降りようとはしませんでした。
「もうこの家には入れない」
「今更何を言っている。奴と2人で旅行にまで行っていたのに、平気で暮らしていたじゃないか」
「ごめんなさい。でもその時はまだ」
「中で話そう。近所の人もおかしく思う」
ようやく妻は家の中に入りましたが、ただ泣いて謝るだけで何も話さず、時間だけが過ぎて行きます。
「美雪はもう俺の妻ではなくて、あいつの女になったのか?」
しかし妻は、そのことについて肯定も否定もしません。
「俺の事が嫌いになったのか?近藤を愛しているのか。そうなら俺も美雪を諦めるように努力する」
妻は一瞬泣き止んで、不思議そうな顔をして私を見ました。
「私を諦めるように努力する?そんな」
妻はまた激しく泣き出したので、落ち着くのを待って訳を聞くと、妻は離婚などする気は無かったと言います。
「嘘を吐いて彼と会ってキスまでしていたのに、勝手だと分かっていても、あなたと別れるなんて考えられなかった。あなたを騙し続けて旅行にまで行っておきながら、あなたのいない人生なんて考えた事もなかった。でも、あなたに離婚を決められたら、私は何も言えないから」
あの離婚届は近藤が用意してあった物で、半ば強引に書かされたそうです。
しかしそれは離婚する為ではなく、これを書いて私に見せれば、驚いた私は必ず許してくれると言われて書いた物でした。
しかし私に会って帰って来た近藤は、思っていたよりも私の怒りは強く、もう妻に対しての愛情は微塵も残っていないので、すぐにサインして出しておくと言って、すんなり受け取ったと妻に報告しました。
更に近藤は、どれだけ説得しても私は頑として受け付けず、あの様子では許す事は絶対に無いだろうから、もう諦めて次の人生を考えた方が良いとまで言われたそうです。
妻は自分のしてしまった事の重大さに改めて気付き、軽い気持ちから始まった今回の事を悔やんだと言います。
「もう一度聞くが、美雪は近藤を愛しているのか?」
「こんな事を言える立場では無いし、もう信じてもらえないでしょうが、私が愛しているのはあなただけです」
「でも、近藤を嫌いでは無いのだろ?」
「愛しているのはあなただけです。でも」
「でも何だ」
「彼の事も、好きでした」
私には愛しているのと好きなのが、どの程度の違いなのかは分かりませんでした。
「身体の関係もあったな?キスだけだと言っていたが、それは嘘だな?」
「いいえ、ずっとキスだけでした。何度かホテルにも誘われましたが、その度に断わると、彼は素直に聞き入れてくれました」
「それを信じるとして、キスぐらいは良いと思っていた訳だ」
「最初、突然キスされた時は怒って帰りました。次の日また誘われたので、もう2人では会わないと断りました。すると、会って謝りたいと言われてずるずると」
妻は怒りながらも、若くて好みの男と会って話す事の楽しさから抜けられず、次にキスをされた時には、これ以上の関係にさえならなければと自分を納得させてハードルを下げてしまい、人妻を抱き締めてキスをしてくるような男なのに、それ以上の事はしてこない近藤を、逆に誠実な男だと勘違いするようになっていきます。



おそらく近藤は、妻に気に入られるように誠実な男を演じながら、いつかは自分の女にしてやると心の中で思いながら我慢していたのでしょう。
「そうすると、旅行に行った時が初めてか?」
「いいえ、その時も最後までは」
「2人で旅行にまで行っていて、何も無かった事はないだろ」
妻は近藤と2人で旅行には行ってみたかったのですが、キス以上の事をする気は毛頭無かったと言います。そのためにホテルの部屋は2部屋とってもらい、同じ部屋で泊まらない事は近藤にも了承してもらっていました。しかし夕食が終わった後に妻の部屋で話をしていた時、突然ベッドに押し倒されてキスをされてしまいます。
「その時は必死に抵抗しました」
「どうして?キスは既に受け入れていたのだから、抵抗する必要もないだろ?」
「キスだけではなくて、身体を触られたから。浴衣の裾から手を入れてきて下着越しに触られたので、このままだと最後までされてしまうと思って」
妻の激しい抵抗に合った近藤は、その時も誠実な男を演じて、妻に何度も謝りながら引き下がったそうです。妻が旅行を承諾した時点で、近藤はOKしたと思ったはずです。2部屋とったのも私に知られた時の予防策で、当然その気で旅行に行ったはずです。しかし近藤は引き下がった。この事で私は、逆に近藤のずる賢さを感じました。私も色々調べましたが、ラブホテル以外のホテルに2人で入っても、同じ部屋に数時間滞在した事を証明出来なければ、不貞の証拠としては弱いのです。今回も2部屋とっていたので2人で旅行に行っていても、同じ部屋で泊まった事を私が証明しなければ、下手に訴え出ると逆に名誉毀損で訴えられる可能性もあるのです。離婚問題で揉めていた近藤は、色々調べてこの事を知っていた。妻が抵抗せずに身体を許したなら、妻と口裏を合わせるつもりだったのでしょう。
しかし抵抗された事で、そこまでの関係になると、ばれた時に妻が私に嘘を吐き通せないと感じたのかも知れません。妻が証言すれば、不貞行為があった証拠の一つになってしまいます。そこで近藤は、ベッドに押し倒して抱き付きながらも思い止まったのでしょう。私はそこに何があるのか考えました。
そこで我慢する事は、妻に誠実な男をアピールする事が出来、妻がより近藤に惹かれる可能性もありますが、逆に一つになる事で、より妻が近藤から離れられなくなる事も考えられます。
それならば何故引き下がったのか。そこには、慰謝料が発生するかどうかの違いしか無いように感じました。近藤は、何があってもお金を払う事は避けたいのです。
近藤にとっての最善は、慰謝料など一切払う事無く妻とそれに伴うお金を手に入れる事で、最悪は妻も手に入れられずに、慰謝料などのお金を払わなければならなくなる事なのです。
「近藤と食事に行ったりした時は誰が払った?」
「相談に乗ってもらっているのだからと言われて、ご馳走になっていました」
「付き合いだしてからは?」
「その時も」
「美雪、近藤にお金を貸していないだろうな?言いたくなければ調べるが」
「ごめんなさい」
離婚裁判をしていて別居中だった奥さんが、急に実家を出てアパートで暮らすことになったので、子供達の事を考えて少しでも広い所に住まわせてやりたいからボーナスまでお金を貸して欲しいと言われて、妻は20万も貸していました。妻はご馳走してもらった気になっていますが、結局は自分が出していたのです。私は男に騙されて貢いでいた女の話を聞くと、いくら何でもどこかで気付くはずで、それは知っていて騙されているのだと思っていました。そんな馬鹿な女が実際にいるのかと呆れていました。しかし今、目の前にいる私の妻はその馬鹿な女なのです。
「旅行に行った時の宿泊費は、誰が払った?」
「旅行前に、急に子供が病気になって入院したから、お金を振り込んでやって持ち合わせがなくなったと言われて私が貸しました」
「奥さんは今でも実家で暮らしているし、子供達も元気だそうだ」
「えっ?」
こう言っただけでは、おそらく妻は別れた奥さんが嘘を言って、近藤からお金を騙し取ったと思っているでしょう。


妻の話が本当だとすると、私が妻を家から放り出すまでは、セックスはしていなかった事になります。抱き合ってキスをしただけでも許せませんが、セックスをしたのかどうかでは天と地ほどの差があり、ここ数日でその様な関係になってしまったとすれば、意地を張って妻を放り出した事が悔やまれてなりません。家に帰れないという妻の言葉からも、その様な行為をしたのは想像出来ますが、間違いであって欲しいと微かな望みを持ちながら、恐る恐る妻に尋ねました。
「近藤は朝まで美雪が甘えてきたと言っていたが、関係をもったのだな?」
「甘えてなんかいません。でも」
私の願いも虚しく、そのあと妻は頷いてしまいます。
「どうしてだ!」
「彼があなたに会って帰って来て、離婚届けにあなたもサインしたと言われて」
最初妻は、子供達が手を離れた事で何かが変わり、私との生活が壊れる事など考えもせずに、ただ恋愛ゴッコを楽しんでいただけかも知れません。子供が巣立った時、私には妻が全てになりましたが、妻は開いた穴を私だけでは埋められなかったのでしょう。それでも切欠さえ無ければその様な生活に慣れて行ったのでしょうが、運悪く近藤が近付いてきた。それも、最初からデートしてくれと言ってきたら断わっていたのを、妻の世話好きを利用して相談を持ちかけるように。次に妻が変わったのは、キスをするようになった事だと思います。妻が言う通り最初は嫌だったかも知れませんが、それは近藤が嫌いだから嫌だった訳ではなく、ただ私に対する罪悪感から嫌だと思っただけなのでしょう。しかし、断わり続けて近藤が離れてしまうのも怖く、私以外の男に初めて抱きしめられて唇が唇に触れる、私とは全く違った新鮮な感覚も覚えてしまう。いいえ、新鮮な感覚と言うよりも、快感とも呼べるものから離れられなくなってしまった。それで危険まで冒して、旅行にまで行ってしまったのでしょう。私か近藤かのどちらかを選ばなければならないとすると、妻は私を選んだと思います。私との生活が今まで通りあった上で、近藤とも付き合っていたかった。いつまでもこの様な関係が続くはずがないと思っていた妻は、最後の一線さえ越えなければ、いつでも私に戻れるという安易な考えがあったのでしょう。しかし私との仲が拗れて、離婚という言葉が浮かんだ時、近藤に頼ってしまった。更に私との離婚が現実のものとなった時、近藤に縋った。妻もただの弱い女でした。妻は神聖な存在で、普通の女とは違うと勝手に決め付けていましたが、それも私の幻想でしか無かったのです。いいえ、付き合うとまでは思っていなくても、妻も素敵な男性から声を掛けられれば、心ときめく普通の女だと知っていたのかも知れません。いくら疑ってみても、最後には妻に限ってと思う事で逃げていただけで、自分の弱さを誤魔化していたような気がします。今回も妻がいなくなった時点で、すぐに近藤の所に行っていれば最悪の事態は免れたものを、ちっぽけなプライドを捨てる事が出来ない自分を、それが強さだと誤魔化していた。
結局は自分の弱さ、妻の弱さに気付いていながら、自分達は特別だと思いたかっただけなのです。
「でも」
「でも何だ!」
「いいえ、言い訳にはなりません」
「何が!」
私は口惜しさで一杯になってしまい、妻の服を無理矢理脱がそうとしました。
「裸になれ。汚れた身体を洗ってやる」
妻は必死で抵抗しましたが、その時スカートが捲れてしまい、妻の穿いているパンティーが露になると、私は余りの事に驚いて手を放してしまいます。
「美雪!」
妻は見た事も無いような、およそ歳には似つかない、赤く小さなパンティーをはいていました。
妻は走って部屋を出て行きましたが、私は後を追う事も出来ずに立ち尽くしてしまいます。
妻と近藤が関係を持った事は勿論ショックでしたが、想像だけで裸で抱き合っている姿を実際に見た訳ではありません。
しかしあの様な下着を目の当たりにしてしまうと、妻と彼との関係が現実のものとして迫ってくるのです。


マンションに戻った近藤は、妻がいないことに気付くとすぐに電話を掛けてきました。
「美雪さんを連れ去っただろ。今から迎えに行くから返してくれ」
夫である私に妻を返せという言葉に怒りを覚えましたが、何も言わずに電話を切ると、暫らくして血相を変えた近藤がやってきました。
「美雪さん、帰ろう」
しかし妻は、俯いたまま動きません。
「どうした?また暴力で脅されたのか?」
私は俯いて立ち尽くす妻の背中を押しました。
「行けよ。こんな男に抱かれた女と、一緒に暮らす気など無い」
「こんな男とは、どう言う意味ですか」
「嘘で固めて、何とか女をものにしようとしている男だ」
「私が嘘を吐いていると?」
「ああ、誰が妻と離婚すると言った?」
近藤は私を無視して、妻の方を見て叫びました。
「美雪さん本当だ。ご主人は嘘を吐いている。美雪さんにはもう愛情は無いから離婚してやると、私にはっきりと言ったんだ」
「美雪から騙し取った金はどうした?別れた奥さんは実家にいたし、子供も病気などしていない」
「何処で調べたかは知らないが、それが本当だとしても私は知らなかった。お金は別れた妻に送った。本当だ」
「残念だが調べさせてもらった結果、お前の浮気で離婚した事も分かったし、他にも可也の借金がある事も分かった」
妻は驚いた顔をして私を見ましたが、近藤はこの期に及んでも言い訳を繰り返していました。
「美雪さん、それは違う。母親がそんな女だと知ったら、一緒に暮らす子供達が可哀想だと思って、私が悪者になってやっているだけだ。確かに借金もあるが、それも別れた妻が作った借金を私が返済しているんだ。浮気も妻がした事で、借金も妻が」
「美雪、そういう事だそうだ。抱かれた男が、誠実な男で良かったな。早く行ってやれ。ここにいても、お前の居場所は無いぞ」
妻は激しく首を横に振って、私から離れようとはしません。
その様子を見ていた近藤は、明らかに苛立っていました。
「美雪さん、私を信じて欲しい。女性に手を上げる様な男には見切りをつけて、私と来て欲しい。必ず私が幸せにしてみせる」
「もう茶番はやめろ。お前の浮気相手だった奥さんの、住所や氏名まで分かっている。何なら、今から別れた奥さんの所に行って、みんなで話を聞くか?」
「別れた妻が、今更本当の事を話すはずがない」
「それなら、何故お前が慰謝料を払うことに決まった?話が本当なら、本来慰謝料をもらえる立場だろ」
「慰謝料など請求されていない。あれは全て養育費だ」
未だに嘘を吐く近藤を殴りたい衝動に駆られましたが、それでは私が不利になってしまうので何とか我慢して、今の彼には殴られるよりも痛い話をする事にしました。
「美雪が身体の関係を認めた。弁護士を通して、慰謝料は請求させてもらう」
「そんなのは夫婦が破綻した後だ」
「夫婦が破綻していたかどうかなんて、他人のお前が決めるな。美雪、俺達は破綻していたと思うか?」
近藤は縋る様な目で妻を見ていましたが、妻は何度も首を横に振りました。
「破綻なんてしていません。全て私が悪いの。私がこんな事をしたから責められて当然です。私が馬鹿な事をしたから叩かれて当然です」
それを聞いた近藤は妻を睨み付け、言葉使いまで変わって行きます。
「お前達夫婦は美人局か!」
「そう思うなら訴えてみろ」
「慰謝料、慰謝料と五月蝿いが、そんな物を払わなければならない様な事はしていない。俺はキスをしただけだ。ただキスをする場所が、唇ではなかったと言うだけの事だ。そうだろ?美雪」
「言わないでー」
「美雪のオマンコに、チンポなんて突っ込んでいないよな?だから俺達の行為は不貞じゃない」
「美雪、本当か?」
妻は大きく頷きました。
「でも、さっきは」
「美雪は口でした事を言っているんだ。毎晩毎晩、美味しそうに俺のチンポを、口いっぱいに頬張っていたからな」
「やめてー」
「旦那の前だからと言って、良い子振るなよ。身体が疼いて寂しいから抱いて欲しいと言うのを、正式に離婚するまで駄目だと俺が断わったら、強引に俺のパンツを脱がせて咥えて来たじゃないか」
「嘘です。私を押え付けて、もう我慢出来ないと言うから。私がそれは出来ないと断わったら、それなら他の方法でもいいから出してくれないと、このまま最後まですると言って放してくれなかったから」
「美雪は仕方なくしていたと言うのか?それなら聞くが、俺の指で何度も何度も感じていたのは誰だ?オッパイを舐めていたら、オマンコも舐めてと言って腰を持ち上げていたのは誰だ?」
「そんな事は言っていません」
「俺の指や舌で感じていたのも嘘だと言うのか?」
その事には反論出来ずに俯く妻を見て、怒りよりも寂しさで押し潰されそうでした。
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